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厚生労働大臣会見概要 劇団員の死亡などについても質疑応答(令和5年11月14日)

厚生労働省では、厚生労働大臣の記者会見を毎週2回(通常、火曜日と金曜日)実施し、その概要を公表しています。

令年5年11月14日の会見では、次のような話題についても、質疑が行われています。


記者:宝塚歌劇団の女性が9月に亡くなった件でお伺いします。先週、会見を開いた遺族の代理人弁護士によると、死亡1か月前の労働時間は400時間を超え、時間外労働も250時間を超えていたといいます。受け止めを聞かせてください。また、宝塚歌劇団では委託契約という形で過剰労働させていたという証言もありますが、宝塚の労働環境について調査などを行う考えはありますでしょうか。

大臣:本件でお亡くなりになられた方の御冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。個別の案件についてはお答えを差し控えますが、長時間労働によって健康を害することはあってはなりません。したがって、労働基準監督署において、法違反が疑われている事業場に対して監督指導の徹底を図っているところです。引き続き、長時間労働の是正に対しては、しっかり取り組んでいきたいと考えています。

記者:人材派遣会社大手の「マックスアルファ」で多数の給料未払いが発生しています。数千人規模になる可能性もあるとみられ、労働基準監督署にも未払いについて相談が入っているものと思われますが、マックスアルファ側に労働基準監督署から確認などされているのでしょうか。また今後、マックスアルファ側への立入調査など行っていくお考えでしょうか。

大臣:個別の事案についてはお答えを差し控えますが、一般的に、賃金の不払いはあってはなりません。労働基準監督署においては、監督指導の結果、賃金未払いを含め法違反が認められた場合は、その是正を指導いたします。また、企業倒産に伴い賃金が支払われないまま退職した労働者に対しては、その未払賃金の一部を政府が企業に代わって立替払を行う「未払賃金立替払制度」があります。この制度により対応することとしています。その際は、もらっていた給与の8割、限度額が296万円です。今後とも、労働基準監督署において適切に対応してまいりたいと考えています。


このように、タイムリーな話題が質疑に盛り込まれていることもあります。

いずれも、厚生労働行政に関連してくるような話題ですから、厚生労働大臣の考え方などは知っておきたいところです。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<厚生労働大臣記者会見概要(令和5年11月14日)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00622.html

※厚生労働大臣記者会見概要のトップページはこちらです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/index.html